32 あなたは両親よりもお金持ちになれると思いますか?
2020年4月13日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
当クリニックでは、
カウンセリングをはじめてお受けいただくお客様に
『準備作業』を行っていただきます。
そのひとつが「マネー問診票」。
~あなたとお金の親密度を測るための55の質問~ です。
〇 これまでお金とどんなふうに関わってきたのか。
〇 自分の投資に対する基本姿勢はどんなもの?
そんなことを自身で振り返りながら、
記憶の断片も拾い集めながら、
しばし「自分とお金の関係」について
思いを巡らせていただくことがこの質問の目的です。
『あなたは両親よりもお金持ちになれると思いますか?』
という問いです。
あなたは両親よりもお金持ちになれると思いますか?
あなたはどう思われます?
わたしがこの仕事を始めて間もない頃、
たとえば2002年とか2003年ごろに、
『あなたは両親よりもお金持ちになれると思いますか?』と伺うと、「はい」と答える人が9割くらいを占めていました。
これが意味するものは・・?
当クリニックの平均年齢(お客様)は当初、50代であり、今から20年近く前ですから、
お客様のお父様、お母様の世代は、
まさに「戦前」に生まれ、経済的な苦労を重ねる中、
なんとか人生を積み上げてこられた方が多かったのです。
つまり、『時代の流れ』で捉えれば、
たとえば2002年時点で52歳のお客様が、
『あなたは両親よりもお金持ちになれると思いますか?』
という問いに、
「はい」と答えるというのはある意味、当然でありましょう。
戦後、日本がいかに豊かになったかという証左でもあるのです。
時は移り、最近のお話・・。
当クリニックのお客様は今、40代がメインです。
ご両親が生まれたのも「戦後」であり、
どちらかというと、
親御さんのほうが高度経済成長と共に人生を歩んできた方が多いのです。
当クリニックにお越しになられた場合・・。
32番目の質問、
『あなたは両親よりもお金持ちになれると思いますか?』
という問いに、
「いいえ」と答える人の割合が増えています。
(わたしの肌感覚で申しますと、)
「いいえ」と答える人の割合が
25%~30%くらいになります。
これが意味するものは・・?
日本の社会の構造的な変化です。
『あなたは両親よりもお金持ちになれると思いますか?』
という問いに、
「いいえ」と答えるその声は、
経済的に見た日本という国の先行指標のひとつなのです。
平坦になり、これからはゆるやかに下っていく・・
そんな社会の温度の微妙な『変化』を、
若い人ほど正確に捉えているとわたしは思います。
だからこそ
若い人ほど「自分ごと」として、
お金の適切な管理のしかた(お金の適切な生かし方)に、ご興味を持たれるのではないでしょうか。
あなたがお金に対してどう振る舞っていくのか。
一度、ご自身の振り返りのために【55の質問】に答えてみませんか?
あなたの「お金観」が明らかになるかもしれませんよ。
カテゴリ:お金の摩訶不思議