経済よもやま話

株式市場は二番底を目指す可能性が高いと考えます

2020年4月2日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

今回の新型コロナウイルスの流行で
もっとも注意しなければいけないのは、

病気としてのコロナウイルスの拡大、
その『数字』の推移と、

経済活動そのものの落ち込み、
それを裏付ける『数字』との間には、

タイムラグ(時間差)」がある
ということです・・。


経済の主体者(生産者・消費者)は
ウイルスの蔓延により経済活動の制約を受け、

自分の家族や、自分の仕事や、自分の生活が
かつての「日常モード」から離れ、
いわゆる「非日常」となることに、

ようやく気づき始めています。


たとえば自身が働いている会社の業績が悪化する
→ それらが「数字」として現れてくるのも、
まだまだ『これから』です。

会社はこの『悪化した数字』を受けて、
企業のさまざまな活動を
今後「さらに縮小」させる恐れがあります。



そういった意味で、
真に経済活動の縮小が始まるのは
まだまだ『これから』なのです。

 

 




ところで「AFP通信」によりますと

現在、世界の90カ国超、39億人以上の人が
「Stay at home」(自宅待機)の状況を強いられています。

39億人超に外出制限、世界人口の半分超に 新型コロナ

 

たとえばインドでは3月25日から
13億人の人が3週間のロックダウン状態に入っています。

(もちろん)

こんなこと、

人類の歴史で、はじめてです。

(人は戦争のときでも、外には出ていましたから・・)




日本は比較的感染者の数が少なく、
ウイルスの封じ込めに比較的成功していると云えますが、
経済的ダメージは別物です。

なぜなら、
生産・消費活動は
グローバルに繋がってしまっていますから。



現状(20年4月2日現在)、運悪く
新型コロナウイルス拡大の中心地となっているのは
米国であります。

 

アメリカが経済的な『シュリンク』を起こし、
それが諸々の信用リスク発生の引き金となり、結果、世界経済が深刻な風邪を引く・・

という流れになれば、

―あくまで経済的な影響のみについて言及していますが、―

コロナショックは
リーマンショックと同じく、
アメリカが震源地』となる可能性が高いのです。

 

 

トランプ大統領は一昨日の記者会見で
「これから2週間は本当に痛みが伴う日々になる」と発言しました。

 

 


 

 

アメリカが感染爆発を起こさせずに
新型コロナウイルスをうまくコントロールできるかどうか、
まだ分かりません。

私たちはそろそろ『希望的観測』という言葉を
捨てるときなのかもしれません。



現実に即する。

 

最悪の事態を想定し、
最善を尽くすマインドを強く意識するべきでしょう。

わたしは株式市場は二番底を目指す可能性が高いと考えます。

ただ、ここで「総悲観」になる必要はまったくありません。


あなたもわたしも『投資家』ですから、
バーゲンセールの如く
本来的な価値より割安な株式市場において、

 

平常心を保ちながら、
かつこれが生涯に幾度もない貴重な購入の機会と自覚しながら、
粛々と「つみたて投資」を続けることは、
投資家としての『王道』であります。

 

 

 

 

実はこの3週間ほどで、
相談者さまとのカウンセリングで気付かされることがあります。


それは、
多くの相談者さまが
今の状況を「ポジティブ」に捉えているということ。

 

 

〇「カンさん、今はチャンスだと思うんです。
自分の運用方針をもう一度見直したいです。」

〇「ようやく重い腰が上げられそうです。
これから投資を始めたいんです。」


と、しっかりした『お声』で
わたしに訴えかけてこられます。


その声を聴いていると、
市場を買い支える買い手も(また)
かつてないほど『厚み』を増していると感じます。



つまり、
「非常にネガティブな面」と
「非常にポジティブな面」が現時点で、
わたし自身の中にも入り混じっているのです。


ただここに至って、
「ウイルスを封じ込める」という言い方、解決策は
的を得ていないと感じ始めています。

いかにピークを遅らせ、
いかに感染爆発を避け、



医療崩壊を防ぎながら、
感染者の拡大を「後ろに」「緩やかに」「繰り延べられるか」・・・

 

 

 

もはやここに重点が置かれている以上、
この『非日常の状態』は、
ある程度長期化すると見ておくべきなのでしょう。

(もちろん治療薬の登場、ワクチンの開発というポジティブサプライズもあり得ます。)

 


わたくし自身、無理がない範囲で
毎月毎月、粛々と拡大つみたてを続けてまいります。

(なぜなら千載一遇のチャンスであることに変わりはありませんから!)

またカウンセリングのほうは
スカイプ、ズーム(Zoom)がメインになっていくと思われます。

 

結局のところ、
日々刻々と変わる「変化」を是として
それに応じながら、

ひとり一人が柔軟に
生活規範をアップデートしていくしかないわけです。



おそらく後年、
「コロナウイルスがきっかけで私の人生が変わりました。」という人が
続出するのではないでしょうか。

今は「自分」という資産の棚卸しをし、
これから進むべき道を模索する絶好の機会なのかもしれません。

今こそライフプラン、なのです!

 

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