(バンガード社の動画より)リスク資産を売って現金化? それは『投資指針』ではなく、『感情行動』に他なりません
2020年3月20日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
バンガードってすごい会社です。
新型コロナウイルスの拡大に伴い、
早くも専用ページを開設しています。
『Market volatility and you』
そんなバンガード・パーソナル・アドバイザー・サービスの
Jessica McBrideさんの動画をご紹介しましょう。
(正味60秒もありませんが、
とても重要なことを語ってくださっています。
3月14日にアップされた動画。)
「Moving to cash is not a strategy」
(今、現金化は戦略とはなりません)
上記動画から、一部引用してみます。
(※ わたくしカンの意訳となります。
細かいニュアンスの違いがあるかもしれませんが、
その点何卒ご留意のほどよろしくお願い致します。)
それではさっそくどうぞ!
ここで
私たちがフォーカスするのは資産運用の戦略です。
すなわち、バイ・アンド・ホールド、そしてリ・バランスです。
私たちは
(リスク資産を売却して)現金化したりはしません。
なぜなら、短期的に市場がどのような動きをするのかは
皆目分からないためです。
仮に現金化してしまうと、あなたは次にこう思うでしょう。
「いつ市場に戻ってくればいい?」と。
実際、現金化してしまうと、
あなたは(戻ってくる)タイミングを、
必死の思いで探ろうとします。
まさにマーケットタイミング戦略にはまってしまうわけです。
あなた自身はリスク資産を売って現金化をして、
『損失』を避けているわけですから、
自身のポーフォリオに対しベストのことをしていると感じる一方、
もうひとつの問題に直面してしまいます。
それは・・?
「いつ市場に戻ってくればいいの?」
市場が大底を打つとき、
まさに「そこを」知ろうとマーケットタイミングを計るわけですが、
これを正しく実行するのはとても困難なことです。
あなたがたまたま市場の外にいるとき、
マーケットが(突然)力強く上昇するような際に、
(市場の中に居ないということで、)
全体のパフォーマンスが
長期的に損なわれてしまうことになります。
はい・・。
わたしのアドバイスも同じです。
『決して売ってしまわない。』
投資信託を解約するのはいとも簡単です。
「やあ!」と気軽にあいさつして
また以前と同じように付き合えるものでしょうか?
あなたと市場の関係も、同じなのです。
3年、5年のスパンで見た場合、
市場が突如「反発」する場面もあることでしょう。
そのときに、
わずか10日間、もしかすると5日や7日かもしれません。
なぜなら、
上昇の稲妻は
下落の凄まじさと対を成すためです。
3/9~3/13を振り返っていてください。
わずか5日間で「世界は一変」してしまったわけです。―
あなたは、
マーケットの中に
居続けなければいけないのです。
Stay the Course!
カテゴリ:投資家の感情リスク