再確認!先進国株式インデックスの中にREITも入っています
2020年2月13日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
意外に思われるかもしれませんが、
米国の代表的株価指数 S&P500の中に、
20銘柄超、アメリカのREIT(不動産投資信託)が含まれています。
それと同様に、
「MSCIコクサイ指数」にもREITは含まれます。
『具体例』を見てみましょう。
「iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)」の月次レポートを見ると、
<資産別構成> のところで、
たしかに、
と記されています。
少しですが、
先進国株式インデックスファンドの中に
代表的な先進国REITは含まれるのです。
ではついでに・・。
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」の
月次レポートからも拾ってみますと・・。
真ん中右、
「資産構成」のところ。
とあります。
(数パーセント、外国株式の先物も保有している状況。)
視線を移すと欄の外側に、
こんな記述がありました。
・REITの組み入れがある場合、REITは株式に含めて表示しています。
んー、
ちょっと説明が不十分ではないでしょうか?
もっと調べてみたくなって、
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの「運用報告書(全体板)」もチェックしてみました。
51ページ目!
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスが
実際の投資先としている
『外国株式インデックスマザーファンド』に関する記述部分ですよ。
当該マザーファンドが
具体的にどんな銘柄を保有しているかの一覧が、実は「51ページ目」から始まっています。
ありました、ありました!
「外国投資信託証券」とあります。
画像元:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス「運用報告書(全体板)」
上記、↑一部抜粋ですが、
みな「REIT」です。
国で云うと、アメリカ、カナダ、フランス、
オーストラリア、香港、シンガポールのREITが含まれているようです。
一例を挙げてみましょう。
香港の欄で記されている
「LINK REIT」は
香港初の上場不動産投資信託(REIT)として知られています。
また、
アメリカの7番目に ↓ 記されている
DIGITAL REALTY TRUST INC(デジタル・リアルティ・トラスト)は、
全世界33の都市で
145のデータセンターを所有、運営しているREIT。
(日本でも大阪、東京でデータセンターが稼働しています)
また、アメリカの下から5番目に記されている
PUBLIC STORAGE(パブリック・ストレージ)ですが、
こちらはアメリカ、ヨーロッパなど約2,200カ所で「トランクルーム」「小規模倉庫」を保有するREITです。
⇒ このように、
先進国株式インデックスの中に
主要なREITは若干含まれるわけですから、
自身でポートフォリオ管理されているあなたが、
「若干先進国のREITを入れたいなあ・・」と思われていたら、
(もしかすると)その必要はないかもしれませんよ。
ところで、
kenzさんの以下記事に詳しいですが、
「J-REITがFTSE株式指数に組入れへ(2020年9月より)」
FTSEが本年9月から、
日本のREITを「FTSEグローバル株式指数」に組み入れることを決めています。
(あるいは、MSCIジャパン指数は以前から
日本REITも組み入れ対象としています。)
これまで日本国内では、
株式とREITの間には明確な「資産区分」が存在しました。
日経平均株価やTOPIXにREIT(リート)は含まれていません。】
ところが、世界の趨勢は
「株式インデックス」の中に
主要なREITを(上場銘柄の一部として)含めているのです。
現在、日本では
東京証券取引所1部、2部、JASDAQ、マザーズを
再編する方向で動いていますが、
新たな市場区分の括りでは
株価指数の中に主要なREITも組み入れるべきだとわたしは思います。
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— カン・チュンド@インデックス投資アドバイザー🙋♂️ (@4649kang) February 26, 2023
カテゴリ:インデックス投資全般