インデックス投資全般

バンガードからもしもこんな『手紙』が届いたら・・

2020年1月25日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

バンガード社(日本語)のサイトを観ていると、
同社が扱うETFについていつの間にか、

「交付運用報告書」と「運用報告書(全体板)」が
見られるようになっていました。


ほんらいETFは
『インデックスファンド』が上場したものですから、

(投資信託と同じように)運用報告書ベースの
情報開示が出来るはずなのです。


一例ですが、
VTの「交付運用報告書」の最後、

『費用の明細』のところを見てみましょう。

 





 

管理費用とその他の費用に分けて記載があり、
それぞれ007%と002%と記されており、
それらを足して、

ファンドの年次運営費用 0.09%が記されています。
(とても分かりやすい。)


あるいは、
VTの「運用報告書(全体板)」では、
過去からの分配金と純資産額の推移が確認できます。

また、ファンドの経理状況として
貸借対照表、損益計算書も確認可能です。


あるいは、
少しマニアックになりますが、
ファンド(ETF)がどんな先物契約、
為替の契約を結んでいるのかの詳細も記されています。

 





 

そして、バンガードが日本で提供するETFの
すべての運用報告書の中には以下のようなページが・・。

これってまるで、
あなたやわたしに宛てた一通の手紙のような文章なのです。
(一部引用してみましょう。)

 

 

概観

長年にわたり、
慎重な投資者は共通の特徴を見せていることが分かりました。
投資規律です。

市場がどのように動こうとも、
またどのような新しい投資上の流行が世間の注目を浴びても、

自らの目標を常に見据えて、
雑音に耳を貸さない投資者には、
長期的な成功が用意されています。


投資への主要な入り口は貯蓄であり、
通常は、十分な規律なしでは貯蓄者にはなれません。

貯蓄者は、収入の一部を貯蓄する意思決定を行い、
このことはそれがどれだけ困難であっても、
支出を削減し、欲求を先延ばしすることを意味しています。

もちろん、規律のある投資は、
勤勉な貯蓄の範疇を超えるものです。



金融市場は、特に短期的には、予測が不可能で、
私は未だ金融市場の変化の時間を正確に当てることのできる投資者に出会ったことがありません。

市場がバブル状態の際に全力を投入したい衝動を抑える、
または見通しが暗い際に撤退したい衝動を抑えるためには、規律が必要です。

ボラティリティに対処するための一つの戦略は、
投資において動かないことです。

 


 

(中略・・)

 


 

私たちは、

歴史的にも最長の一つに数えられる上げ相場を享受してきましたが、

これは永久に続くものではありません。

 


ボラティリティが再び生じた際にどのように反応するかについて、今から準備をしてください。


慌てないでください。
リターンを追いかけたり、信頼する資産クラス以外から答えを求めてはいけません。

そして、たとえ混乱がある場合でも、リバランスを確実に行ってください。


(後略・・)

 

いい言葉ですね。↑



ボラティリティに対処するための一つの戦略は、
投資において動かないことなのです。

まさにその通り・・。

 

カテゴリ:インデックス投資全般

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