50歳を過ぎたら意識して『はじめての・・』を作ってみよう
2019年12月10日
こんにちは。
投資信託クリニック代表の カン・チュンド です。
わたしは 池澤 夏樹 著
「スティル・ライフ」が好きです。
この小説は次のような書き出しで始まります。
この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。
世界はきみを入れる容器ではない。
世界ときみは、二本の木が並んで立つように、
どちらも寄りかかることなく、それぞれまっすぐに立っている。
私たちがふだん「認識」する世の中を、
見事に捉えていると思いませんか?
あなたやわたしが認知する出来事とは、
2.あなたというフィルターを通して感じているコトなのです。
言い方を少し換えてみましょう。
池澤夏樹ふうに言えば、
きみの生きる時間は有限だけど、
世界は常に存在し続けているよ・・ということ。
世界という『本流』に、
ほんのひととき関わる『そよ風』のようなものなのです。
わたしは来年52歳になりますが、
この年頃にありがちな「悪しき傾向」とは?
「ああ、それってもう知ってるよ。」と、何もかも分かったような気になること。
でもまあ、致し方ない面もあるのです。
ある程度年を重ねると、
いろいろなモノ、コトに対して妙に慣れてしまうため、
驚きや新鮮さがなくなってきます。
そんなときは、
日本テレビ系の
「はじめてのおつかい」を観るに限ります。
??
わたしはこの番組が好きでありまして(^^)
ときに涙してしまうのは、
誰もが(自分なりの)
『はじめての・・』を覚えているからでしょう。
毛色が違う「風景」にいきなり投げ出され、
なんとも言えない「心細さ」を感じる。
頼るべき人もおらず、
これまでの行動様式も役に立たない状況に陥り、
でも、そこから必死に物事を切り拓いていこうとしますよね?
人はある程度年を取ると
自分から意識して『はじめての・・』を
作らないといけないのかもしれません。
たとえば、
『はじめての・集まり』に出向いてみる。
『はじめての・料理』に挑戦してみる。
『はじめての・趣味?』
『はじめての・映画?』
→ あなたはイラン映画を観たことがありますか?
(アスガー・ファルハディ監督なんて
なかなかに繊細な作品を撮っています)
わたしは4年前からフランス語を習い始めました。
『はじめての・パリ』がきっかけでした(^^)
フランス語はもう、
何度辞めようと思ったことか分かりません。
(とにかく、いじわるなくらい文法が複雑なのです・・(-_-;)
でも、今も続けています。
おそらく、人の精神的な若さを決めるのは、
『はじめての・・』を、
自身でいくつ持っているかに依るのでは。
『はじめての資産運用』を経験するあなた。
運用の方法論や考え方も
十分刺激的かもしれませんが、
運用を学ぶ中で付随的に気付かされる
「世の中のあり様」の再発見こそ、資産運用の意外な効用なのです。
〇 こんな記事も書いています。
【50歳になると「そわそわ」してくる理由とは?】
カテゴリ:100年ライフプラン