アメリカでは3つの「全米株式インデックスファンド」がしのぎを削っています
2019年11月26日
こんにちは。
投資信託クリニック代表の カン・チュンド です。
そんな要望に応えてくれるのが、
「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)です。
日本では↑上記ETFのほうが有名ですが、
実際の「バンガード・トータル・ストック・マーケット」は
インデックスファンドのほうから生まれているのです。
??
その『シェア・クラス』として、
―つまり、インデックスファンドの純資産を活用して―
「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)は作られました。
もとのインデックスファンドのほうを、
「バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド」(VTSAX)と言います。
もちろんVTSAXは、
アメリカ人の投資家に絶大な人気を誇っています。
年間経費率 0.04%
保有会社数 3611社
純資産額(ナント)8450億ドル!
ベンチマーク)
CRSP US Total Market Index
投資可能な米国の上場株式を
ほぼ100%占める旨が下記に記されています。
次に、よく似た全米株式インデックスファンドが、
「シュワブ・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド」(SWTSX)です。
年間経費率 0.03%
保有株式数 3087社
純資産額 99億ドル
ベンチマーク)
Dow Jones U.S. Total Stock Market Index
実は、バンガードのVTSAXより少しだけ継続コストが低いのですね。
ベンチマークはVTSAXとは異なっています。
3本目は、昨年鳴り物入りで登場した
「フィデリティ・ゼロ・トータル・マーケット・インデックス・ファンド」(FZROX)です。
ファクトシートはこちら。
年間経費率 ゼロ!
保有会社数 2503社
純資産額 41億ドル
ベンチマーク)
Fidelity U.S. Total Investable Market Index
当該インデックスファンドは、
こちらの記事でもご紹介しましたが、
年間経費比率が文字通りゼロのインデックスファンドであり、
設定から15カ月余りで41億ドルもの純資産額となっています。
上記2本に比べると、保有会社数は若干少なめ。
運用会社自らが指数を算出しているのが特徴です。
アメリカ株式に投資を行う場合、
どうしても「S&P500指数」との連動を目指す
インデックスファンドのほうが「華」があるのですが、
「市場に隈なく投資を行う効用」をよく知っていて、
『全米株式型』のインデックスファンドに人気が集まっているのです。
そして、わたしの今後の予想ですが、
けいぞくコストがゼロのフィデリティのFZROXですが、
「バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド」(VTSAX)には容易には追いつけないと考えます。
なぜなら、コストの差を超える長年の顧客(投資家)との信頼関係、
すなわち強固な『ブランド』が存在するためです。
カテゴリ:インデックス投資全般